会計操作 その実態と識別法、株価への影響
なぜ会計操作を行うのか?
そして、誰にどのような影響が及ぶのか?
について、統計学を用い客観的なデータから、結論を導きだすことを目的にした本です。
ここで、会計操作の検出方法についての記述について、興味深かったので抜き出してみます。
会計操作を見抜く指標(ベンチマーク)として、
非裁量的利益が赤字であるにも関わらず、会計利益が黒字である企業に注意することとあります。
この意味は、経営者が操作できない利益が赤字であるが、
経営者が操作できる裁量的発生高(ex研究開発費を減らす=利益が増える)を計上した結果、
当期純利益が黒字になったことを意味しています。
つまり、このまま行くと赤字決算になるから、無理矢理利益を上乗せしてしまえ、ということです。
よって、この裁量的発生高に注目すれば、会計操作が行われているかどうか、判別できます。
本書のデータによると、粉飾決算を行った11社中10社が、このベンチマークに該当しており、概ね妥当、という結論が出ています。
最後に本書の結論だけ記載すると、
①監査人の交代には注意すべき。最悪の事態も考慮する。
②財政状態の悪化した企業については、裁量的発生高を計算し、最悪の事態を予測すること。
③企業の業績予想を鵜呑みにせず、裁量的発生高を計算する。
④会計操作によって金融機関の一部と個人投資家は誤導される。
⑤会計操作企業は、会計操作を発見した投資家にペナルティーを科せられる。
結論だけだとよく分かりませんね…
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